大英博物館 VOL.T
式部
ポリスター PSCX-1009 1990-10-25
- VOICE OF TIME [古歌]
- TAPESTRY [つづれ織り]
- LONELY WOMAN [歴史の中の女たち]
- GREAT RULER [偉大なる支配者]
- UNDINE [水の精霊を呼ぶ歌]
- FESTIVAL [古代の祭り]
- SECRETS OF LIFE [生命の神秘]
- GREEN FIELDS [緑なる大地]
- RAMESSES U [ラムセスU世]
- THE BIRTH OF NEW KINGDOM [新しき王国の誕生]
- A MYTH [神話]
- SWALLOW [つばめ]
- MOTHER NATURE [母なる自然]
- WINDY CITY [風化の街]
- HARVEST [豊穣]
- BATTLE OF WARRIOR [出陣]
- VOICE OF TIME [古歌(インスト)]
- VOICE OF TIME [古歌(フルボーカルバージョン)]
「NHKスペシャル 大英博物館」のオリジナルサウンドトラックで、
式部による「大英博物館 VOL.T」です。
式部は篠崎正嗣さん、大島ミチルさんのお二人により結成されました。
そしてこのアルバムのボーカル曲は、おおたか静流さんが歌われています。
楽曲はエスノ・エスニックミュージック・民族音楽風の独創的な演奏で、
式部では「GRAND MUSIC -グランドミュージック-」という
呼び方を提唱しているようです。
使われている楽器はバイオリンやフルートなどの誰もが知る楽器を始め、
タブラやダルシマ、ケーナやアコーディオンなどの民族楽器もあり、
そしてシンセサイザーの音色を使った楽曲もあり、なんでもありな感じです。
さまざまな要素が混ざり合った無国籍民族音楽といった感じでしょうか。
そんなさまざまな楽器が織りなすどこか懐かしいメロディ、
そして各地の民族音楽を意識した独特のリズムに乗って、
それらが融合して混ざり合ったハーモニーを聴いていると、
どこか見知らぬ異国を旅しているような気分になってきます。
楽曲も映画音楽ほどの自己主張する音楽ではなく、
おとなしいけれどもダイナミックで躍動感もある、
いわゆる民族音楽風のリズムや雰囲気が全面に出ています。
まさにドキュメンタリー番組のロマンのある美しい映像とともに流れるBGMや
見知らぬ世界を旅するロールプレイングゲームのBGMなどに使われてそうな感じです。
ライナーノートには、各楽曲の解説が一曲一曲について載っていて、
それぞれの楽曲でどんな楽器が使われているのかも解説されています。
またその独特のサウンド・音色をどのように作ったのか等にも一部触れられていて、
こういう不思議な雰囲気のする無国籍民族音楽風の楽曲を作ってみたい私には、
資料的にもかなり参考になる所がありました。