2011年09月05日

カノン100%〜パッヘルベルのカノンによる天然果汁の詰合せ



カノン100%〜パッヘルベルのカノンによる天然果汁の詰合せ
(PACHELBEL Greatest Hit)

BMGビクター BVCC-7339
1994-10-21 定価1,800円(税抜き1,748円)

  1. パッヘルベル:カノン ニ長調 6:03
    ジャン=フランソワ・パイヤール指揮
    パイヤール室内管弦楽団
  2. パッヘルベルのカノン 3:19
    (ゴールウェイ/スプリーン編)
    ジェームズ・ゴールウェイ(フルート)
    グレン・スプリーン指揮 オーケストラ
  3. パッヘルベルのカノン 4:30
    (ミルズ編)
    カナディアン・ブラス
     フレデリック・ミルズ、
     ロナルド・ロム(トランペット)
     グレーム・ペイジ(フレンチ・ホルン)
     ユージン・ウォッツ(トロンボーン)
     チャールズ・デーレンバック(テューバ)
  4. ロックバーグ:ヴァリエーションズ 8:14
    [パッヘルベルのカノンによる]
    (弦楽四重奏 第6番 より)
    コンコード弦楽四重奏団
     マーク・ソコル、
     アンドリュー・ジェニングス(ヴァイオリン)
     ジョン・コチャノフスキ(ヴィオラ)
     ノーマン・フィッシャー(チェロ)
  5. ハウ、ホエア、ホエン? 3:44
    (カノン ニ長調)
    (パッヘルベル/レーン/ダンクワース編)
    クレオ・レーン(ヴォーカル)
    ジェームズ・ゴールウェイ(フルート)
    ジョン・ダンクワース(ミュージック・ディレクション)
  6. アース・エンジェル 4:18
    (ウィリアムス/ノルドリ編)
    ハンプトン弦楽四重奏団
  7. カノン・オブ・ザ・スリー・スターズ 5:47
    (パッヘルベルのカノン)
    (冨田編)
    冨田 勲&プラズマ・シンフォニー・オーケストラ
  8. パッヘルベル:カノン ニ長調 4:47
    エットーレ・ストラッタ指揮
    バロック室内管弦楽団
(Total Time 41:19)


タイトルの通り、最初から最後まで100%カノン一色のアルバムで、
いろいろなアレンジのパッヘルベルのカノンが8曲入っています。

オリジナル風なものからポップス風なアレンジ曲まで
いろいろ味のカノンが楽しめます。


一曲目はフランスのパイヤールによるゆったりとした演奏です。
ピチカートの分散和音とゆっくりと落ち着いた演奏は、
多くの人にとても聴きやすいのではないしょうか。

二曲目はフルートの演奏がメインのアレンジです。
フルートが演奏するメロディは、有名な部分を除いて
ほとんど原形をとどめないくらいにアレンジされています。
ゆったりとしたベースやオーケストラをバックに
優雅にフルートの音色が響きわたります。

三曲目はトランペットなどブラス系楽器による演奏です。
この曲は演奏する楽器がブラスに変わっただけで、
かなり原曲に忠実なものとなっています。

四曲目は弦楽四重奏ですが原曲をそのまま演奏するではなく、
変奏曲的なアレンジでいろいろと形を変えながら演奏されています。

五曲目はボーカル付きのアレンジです。
出だしは一曲目のパイヤールの様なアレンジの弦楽演奏なオケと
二曲目のゴールウェイのフルートがカノンのメロディを演奏する中、
クレオ・レーンがオリジナルなメロディで歌います。

六曲目も弦楽四重奏です。
こちらも独自のアレンジが施された演奏となっています。

七曲目はシンセサイザーによる幻想的な演奏です。
幻想的なサウンドが遠く広がっていくような不思議な演奏になっています。

八曲目、最後を締めくくるのは原曲を大切にした管弦楽演奏です。
こちらもゆっくりとした演奏で落ち着いた優雅さを感じます。


全体的に見て、確かにいろいろなアレンジが収録されているのですが、
どれも何となく似たような感じの演奏が多くて、
また原曲に忠実な弦楽四重奏がないのも残念かなあと言う印象もあり、
全部カノンでカノン好きにはいいアルバムだとは思うのですが、
もう一押しが足りないといった印象がぬぐいきれません。

パッヘルベルのカノン好きなら持っていて損はないとは思いますが、
後日紹介する予定のオンパレードfioreの方が、
カノン集としては聴き応えがあると思います。



posted by ゆえ at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | CD紹介
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