2011年09月09日

カノン100% fiore



カノン100% fiore − パッヘルベルのカノンによる

BMGファンハウス BVCC-37401
2002-11-20 定価2,100円(税抜き2,000円)

  1. カノン ニ長調
    クルト・レーデル指揮 プロ・アルテ管弦楽団 [5:17]
  2. パッヘルベルのカノンによるヴァリエーション (edited version)
    ジョージ・ウィンストン(ピアノ) [3:41]
  3. スウィートホーム
    榊原 大(ピアノ)
    松本トシアキ(ハーモニカ)、田代耕一郎(カンテレ&アイリッシュ・ブズーキ)、池田達也(ベース) [6:05]
  4. パッヘルベルのカノンによるトランスフォーメイション
    三村奈々恵(マリンバ) [5:46]
  5. カノン ニ長調
    ジャック・ルーシェ・トリオ [3:35]
  6. カノン ニ長調
    ザ・クラリネット・アンサンブル [5:05]
  7. カノン ニ長調
    井上圭子(オルガン) [4:30]
  8. カノン
    プラチナ(アカペラ・アンサンブル) [2:36]
  9. カノン
    アンヘル・ロメロ(ギター)
    ビル・コンティ(ピアノ)、ジェイミー・グライザー(リズム・ギター)、アシュリー・アーウィン(シンセサイザー)、フレディ・ワシントン(ベース)、ボブ・レーザーバロー(ドラムス) [4:10]
  10. カノン ニ長調
    ピアレス2×2(ピアノ・デュオ) [3:20]
  11. カノン
    クローバーベルフレンド&アンダンテ(ハンドベル・アンサンブル) [4:44]
  12. カノン
    BRR(尺八&箏クインテット) [5:30]
  13. CANON HYPER
    榊原 大(ピアノ) with 桑山徹也(ボタン・アコーディオン)
    田代耕一郎(クアトロ)、池田達也(ベース)、外薗ゆういち(ドラムス)、石川智(パーカッション) [4:51]
  14. カノンとジーグ ニ長調
    ギルドホール弦楽アンサンブル [5:23]
(Total Playing Time 65:18)


カノン100%」「カノン オンパレード」などに続く、
アルバム一枚丸ごとパッヘルベルのカノンだけのアルバムです。

このアルバムは曲数もバリエーションもバランスがよく、
パッヘルベルのカノンが好きならとりあえず買っとけ
といえるアルバムだと思います。


1曲目は、クルト・レーデル指揮 プロ・アルテ管弦楽団。
バイオリンのメロディは原曲に忠実な弦楽による素直な演奏です。
伴奏でピチカートで始まり、途中からはハープが入ってきたりと、
いろいろとオリジナリティも共存しています。

2曲目は、ジョージ・ウィンストンのピアノ演奏。
優しくてとても聴きやすい演奏です。
ピアノアレンジのパッヘルベルのカノンのと言えば
まずこれが挙げられるくらい有名ではないかと思います。
ダイジェストみたいなショートバージョンなのが残念。

3曲目は、ピアノ、ハーモニカ、ブズーキ等による演奏。
カノンはあくまでモチーフで殆ど原形をとどめていない感じです。
現代的な哀愁を感じるメロディになっているように感じました。

4曲目は、マリンバソロによる演奏です。
木琴の温かみのある丸い優しい音がカノンを奏でます。

5曲目は、ピアノ演奏がメインのジャズアレンジです。
ちょっと粋なバーか何かにいるような気分になりました。

6曲目は、クラリネット・アンサンブルです。
楽器がクラリネットやバセットホルン等になっただけで、
よく聴いてみると原曲に忠実な演奏になっています。
バイオリンとはまた違った柔らかい音色での
和音の美しさを感じるこの蛾できます。

7曲目は、パイプオルガンによる演奏です。
ホール内に響き染み渡るオルガンの清々しい音色のカノンです。
パッヘルベルもオルガン奏者でしたし、
生涯作曲した曲のほとんどどはオルガン曲ですから、
もしかするとカノンの原形はこんな感じだったのかもしれませんね。

8曲目は、人の声だけで演奏したアカペラアンサンブルです。
楽器での演奏とは雰囲気のずいぶんとまた違った響きで、
何かを直接心に訴えかける力の様なものを感じました。

9曲目は、複数のギターによる演奏。
シンセやドラムなども加わり聴きやすい演奏になっています。

10曲目は、ピアノの連弾演奏です。
アレンジも素直な感じで、連弾であることを感じさせない
優しく包み込んでくれるような落ち着いた演奏です。

11曲目は、ハンドベルによる演奏です。
ベルの高い音色が遠くまで響くような神聖な雰囲気が漂います。

12曲目は、尺八や箏などの和楽器によるアンサンブルです。
それだけを聴くとびっくりする様な楽器編成ですが、
いざ演奏を聴いてみると、全く違和感はありません。
和なのか洋なのかよくわからない何か新しい音楽が垣間見えました。

13曲目は、ピアノやアコーディオン等によるダイナミックな演奏です
カノンはあまり原形をとどめないくらいダイナミックにアレンジされていて、
有名なメロディの部分が少し登場する程度です。
曲自体もポップスのようなジャズのような、
ドラマティックでダイナミックなアレンジでず。

14曲目は、弦楽アンサンブルによる、とても原曲に忠実な演奏です。
最後のこのトラックでは、本来カノンとペアで一曲であるジーグも付いて、
きちんと「カノンとジーグ」として完結して演奏されています。
混じり気のない、本来の素の「カノンとジーグ」が楽しめます。


全体的に見て、とてもバリエーションが豊富で、
いろいろな表情のカノンを楽しむことができるアルバムに仕上がっています。
パッヘルベルのカノン好きなら、とりあえず持っとけと言える一枚だと思います。



posted by ゆえ at 22:56| Comment(0) | TrackBack(0) | CD紹介
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